豊島区立熊谷守一美術館で特別企画展「熊谷守一美術館38周年展」が開催されます。

豊島区立熊谷守一美術館で2023年4月11日(火)〜7月2日(日)に熊谷守一の絵画に魅了された美術コレクター、木村定三氏の功績を讃える展覧会が開催されます。木村氏は、熊谷守一の作品を熱心に収集し、彼の魅力を広めるために展覧会を開催したり、画集を編纂・刊行するなどの活動を行いました。

1938年に始まった木村氏と熊谷守一の親交は、守一が亡くなるまで続き、その間に200点を超える作品が収集されました。本展では、豊島区立熊谷守一美術館の所蔵品と、愛知県美術館の「木村定三コレクション」から20点が展示されます。

熊谷守一の作品は、その独特の魅力から、絵画買取の際にも高い評価を受けることが多いです。もし熊谷守一の絵画をお持ちであり、買取をご検討されている方は、専門家による査定を受けることをお勧めします。

From April 11th (Tuesday) to July 2nd (Sunday), 2023, an exhibition honoring the achievements of Mr. Teizo Kimura, an art collector trapped in Morikazu Kumagai's paintings, will be held at the Kumagai Morikazu Museum of Art. Masu Kimura enthusiastically collected Morikazu Kumagai's works, held exhibitions to spread his appeal, and edited and published art collections.

The friendship between Mr. Kimura and Morikazu Kumagai, which began in 1938, continued until Morikazu's death, during which time over 200 works were collected. This exhibition will feature 20 works from the collection of the Toshima Morikazu Kumagai Museum and the Teizo Kimura Collection of the Aichi Prefectural Museum of Art.

Kumagai Morikazu's works are often highly evaluated when buying paintings due to their unique charm. If you own a painting by Morikazu Kumagai and are considering purchasing it, we recommend that you have it appraised by a professional.

熊谷守一　略歴

1880年に岐阜県恵那郡付知に生まれた熊谷守一は、機械紡績事業家で地主の父熊谷孫六郎の子息で、幼いころから絵を好んだ。父は岐阜県会議員や初代岐阜市長など、地域での名士として活躍し、多忙なため守一は3歳のときに家族から引き離され、岐阜市内の邸宅で妾と異母兄弟たちと共に暮らした。12歳頃から水彩画を描き始め、14歳で岐阜市尋常中学校に進学した。
17歳で上京し、校正則尋常中学に転校。その後、慶應義塾普通科に編入し1学期だけ通学。1898年に共立美術学館に入学し、1900年に東京美術学校に入学。1905-1906年に樺太調査隊に参加。1909年に自画像『蝋燭』で文展入賞。1913年頃に一時実家へ戻り、1915年に再上京。1922年に18歳年下の大江秀子と結婚し5人の子供をもうけるが、貧しい生活が続く。1929年に二科会の番衆技塾開設に参加し後進の指導に当たった。
1932年、池袋近くに家を建てる。1938年、二科会会員濱田葆光の薦めで墨絵を描き、個展開催。1947年、二紀会創立に参加。1951年、二紀会退会。1956年、脳卒中で倒れ、遠出を控える。1967年、文化勲章と1972年の勲三等叙勲を辞退。1976年、郷里に記念館設立。1977年、97歳で没。1985年、次女が美術館創設。2004年、長男が画文集を刊行し、作品を寄贈。2015年、中津川市に記念館設立。