村井正誠の略歴　(Murai masanari)

1905年3月29日	岐阜県大垣市に生まれる
1928年	文化学院美術科卒業、友人添田知と渡仏
1932年	帰国
1937年	自由美術家協会創立
1962年	第五回現代日本美術展最優秀賞、第三回国際版画ビエンナーレ文部大臣賞受賞
1970年	新宮市名誉市民、和歌山県民文化賞受賞
1975年	武蔵野美術大学名誉教授
1997年	中日文化賞、世田谷区特別文化功労賞受賞
1998年	中村彝賞受賞
1999年2月5日	死去。享年93

モダンアート協会の創立者のひとりである村井正誠の作品は、鮮やかな色面による半抽象的な構成から始まり、次第に純粋な抽象表現へと展開。1930年代には白地に短冊状の色面を点在させた抽象表現を試み、戦後は黒い帯状の線を加えた構成に発展しました。1960年代には黒が画面全体を覆い尽くし、その後再び色面構成に戻りましたが、黒の線と面が重要な要素として残り続けました。晩年には独特の深さと緊張感を持つ作品を描き、「日本における抽象絵画のパイオニア」として評価されています。彼の一貫した抽象表現への探求は、独自のものとして高く評価され続けるでしょう。

抽象絵画について

抽象絵画は、抽象芸術・抽象美術(Abstract art)の一部で、具体的な対象を写し取らない絵画を指します。狭義には、非対象絵画、無対象絵画、絶対象絵画など、具体的な対象を描かない絵画を意味します。広義には、ピカソのキュビスム作品のように、厳密には具象であっても、事物の形態から離れた絵画を含む場合があります。また、鑑賞者が具象絵画に期待するような技巧が伴わない絵画を指すこともあります。

村井正誠の買取相場

村井正誠の作品の買取価格は作品によって大きく異なり、最高で30万円に達することがあります。絵画の場合、油彩画、水彩画、デッサンなどの種類によって価格が変動し、特に油彩画が最も高値になる傾向があります。さらに、作品のモチーフや完成度によっても価格は大きく変動し、プロの鑑定が重要となります。

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