森田りえ子の略歴　(Morita rieko)

1955年	兵庫県神戸市に生まれる
1978年	京都市立芸術大学美術学部日本画本科卒業
1981年	第7回春季創画展　春季展賞受賞
1991年	現代日本の屏風絵展　（ヴィルトシャフル美術館　ドイツ）
1992年	京都府文化賞奨励賞受賞
2000年	京都市芸術新人賞受賞
2006年	京都迎賓館に作品制作
2007年	金閣寺本堂杉戸絵および客殿天井画制作
2008年	奈良東大寺絵馬作成
2011年	京都府文化賞功労賞受賞
2021年	城南宮に奉納絵馬制作

兵庫県神戸市で生まれ、京都市立芸術大学美術学部日本画科を卒業後、昭和55年に同校大学院を修了し、画家としての道を歩むことを決意しました。昭和56年に「土色の街」が第7回春季創画展で入賞し、昭和61年には「白日」が第1回川端龍子大賞展で大賞を受賞し、これが彼女の出世作となりました。この頃から花の美しさに魅了され、花鳥画に挑戦し始めます。

平成4年には「朝の月」を京都文化博物館に出品し、京都府に買い上げられるとともに、京都文化賞奨励賞を受賞。さらに、平成12年には京都市芸術新人賞を受賞し、平成18年には京都迎賓館に「秋華」を、翌年には金閣寺方丈杉戸絵と客殿天井画を制作しました。平成23年には京都府文化賞功労賞を受賞し、平成24年には日本・オマーン国交樹立40周年を記念した『森田りえ子日本画展』を開催しました。平成25年には京都市立芸術大学の客員教授に就任し、平成28年に京都美術文化賞を受賞しました。彼女の作品は華やかで優雅な画風が特徴であり、次世代の日本画を担う存在として注目されています。

森田りえ子の作風

森田りえ子は、花や女性を題材とした絵画で高く評価されている現代の女流日本画家の一人です。彼女の作品は、顕微鏡で見ているかのような細やかな描写が特徴で、油絵の写実画とは異なる感動を与えてくれます。基礎的なデッサン力を重視し、日本画ならではの美を表現するために絵の具の性質を理解して作品に活かしています。作風としては、四季折々の花や京都の舞妓などの伝統的な女性像を卓越した描写力で描き、特に女性の目力に注目した作品で観る者を魅了します。

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