三輪良平の略歴　(Miwa ryohei)

1929年10月29日	京都に生まれる
1951年	山口華楊に師事、晨鳥社で学ぶ
1952年	第8回日展に「憩ひ」が初入選する
1953年	京都市立美術専門学校専攻科修了
1956年	第12回日展で「裸像」が特選・白寿賞を受賞。研究会「あすなろ」を結成
1960年	第3回新日展で「舞妓」が特選・白寿賞を受賞
1962年	第5回展で「裸婦」が菊華賞を受賞
1993年	京都府文化賞功労賞受賞
2011年4月20日	死去。享年81

1929年10月29日、京都市東山区で表具師の次男として生まれる。1951年に京都市立美術専門学校を卒業後、専攻科に進学し、1953年に修了。学生時代の1951年から山口華楊の指導を受け、彼が主宰する晨鳥社で技術を磨く。1952年、第8回日展にて「憩ひ」で初入選。1956年の第12回日展では「裸像」が特選・白寿賞を受賞。この時期、中路融人らと共に研究会「あすなろ」を結成。1960年、第3回新日展で現代的感性を反映した「舞妓」が特選・白寿賞を獲得し、1962年の第5回展では「裸婦」で菊華賞を受賞。1963年には審査員を務め、1964年には日展会員に就任。若いころから肺疾患や肝臓病を抱えながらも、清麗な女性美をテーマに作品を描き続けた。1984年には日展評議員となり、1993年には京都府文化賞功労賞を受賞。2011年には遺族が彼の作品を東近江市近江商人博物館に寄贈し、翌年同館で回顧展が開催された。

晨鳥社（しんちょうしゃ）について

1938年（昭和13年）11月6日、西村五雲が同年9月16日に亡くなった後、彼の七七忌を控えて、西村五雲塾の元塾生71人が集まり、晨鳥社を新たに結成した。この集まりは五雲の誕生日にあたる日に行われ、山口華楊が総務（代表）を務めた。晨鳥社の名前は、1912年（明治45年）6月9日に12歳の山口華楊を含む6人が結成した西村五雲塾が、1933年（昭和8年）に「西村五雲塾晨鳥社」と改称したことに由来している。五雲の死後、1938年11月2日に西村家の申し出により一旦解散となったが、その後再結成された。

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