北脇昇の略歴　(Kitawaki noboru)

1901年6月4日	愛知県名古屋市に生まれる
1910年	父が単身朝鮮半島に渡ったことから、母親と京都に住む叔父の元へ移る
1919年	鹿子木孟郎の画塾に入る
1930年	津田青楓の画塾に入る
1932年	第19回二科展に初入選。京都洋画協会の結成に参加
1933年10月	独立美術京都研究所の委員となる
1937年6月	京都青年芸術家クラブ結成に参加
1939年5月	福沢一郎ら40名の前衛活動家と共にシュルレアリスム運動で知られる美術文化協会の創立同人となる
1951年12月18日	死去。享年50

北脇昇は名古屋市出身で、幼少期に京都へ移住しました。彼は鹿子木孟郎に師事し、後に津田青楓の洋画塾で学びました。第19回二科展での初入選を果たし、翌年津田が治安維持法違反で逮捕された際に画塾が閉塾となり、塾生たちを集めて独立美術京都研究所を設立しました。その後も新日本洋画協会や美術文化協会の結成を含む数々の活動に尽力しました。彼は独自のシュルレアリスム絵画を追求し、日本の前衛美術運動の推進に貢献しました。北脇のアートワークは主にカラフルで幻想的な写実性を特徴としていますが、ほぼ完全な抽象絵画も手がけています。彼はデカルコマニーやコラージュの技法を用いることもありました。

シュルレアリスムとは

シュルレアリスムは、戦間期のフランスでアンドレ・ブルトンを中心に展開した文学・芸術運動です。日本語で「超現実主義」と訳されるこの運動は、意識と無意識が交錯する状態、すなわち夢と現実が混在することを真の現実と捉えました。シュルレアリスムは文学や絵画に限らず、音楽や映画といった多様な芸術分野に影響を及ぼしました。日本では1930年代以降に前衛芸術として受容され、ブルトンが追求した無意識の探求から逸脱し、現実から離れた独創的で幻想的な芸術として「シュール」という日本独自の表現が生まれました。

北脇昇の買取相場

北脇昇の作品の買取価格は作品によって大きく異なり、最高で50万円に達することがあります。

絵画の場合、油彩画、水彩画、デッサンなどの種類によって価格が変動し、特に油彩画が最も高値になる傾向があります。さらに、作品のモチーフや出来栄えによっても価格が大きく変わり、プロの眼による評価が重要となります。

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東京国立近代美術館より引用

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