荒川修作の略歴　(Arakawa shusaku)

1936年7月6日	名古屋市瑞穂区雁道町に生まれる
1956年	武蔵野美術学校入学
1961年	ニューヨークへ単身渡る
1962年	マドリン・ギンズと出会い、共同制作を開始
1963年～	欧米各地で個展を開催
1982年	紺綬褒章受章
1986年	フランス文芸シュヴァリエ勲章受章
1987年	Containers of Mind Foundationを設立
1996年	日本芸術大賞
2003年	日本文化芸術振興賞受賞、紫綬褒章受章
2010年	旭日小綬章受章、個展「死なないための葬送―荒川修作初期作品展」開催
2010年5月19日	ニューヨークの病院で死去。享年73

1936年に名古屋市のうどん屋を営む家に生まれた荒川修作は愛知県立旭丘高等学校美術科を卒業し、武蔵野美術学校を中退後、1957年に読売アンデパンダン展に初めて作品を出品。1960年にはネオ・ダダイズム・オルガナイザーズの結成に参加。1961年に渡米し、マルセル・デュシャンと会い、その後ニューヨークを拠点に活動を展開します。渡米後、1962年頃からマドリン・ギンズと共同制作を開始します。1970年にはヴェネツィア・ビエンナーレで代表作『意味のメカニズム』を発表し、1972年にはこの作品のドイツでの巡回展示を見た物理学者ヴェルナー・ハイゼンベルクから高く評価され、ギンズとともにマックス・プランク研究所に招待されます。同年、ミュンヘンオリンピックのポスターも手がけます。

1982年に紺綬褒章、1986年にフランスのシュヴァリエ勲章、2003年に紫綬褒章を受章するなど、国内外でその功績が広く認められました。1997年にはグッゲンハイム美術館で日本人初の個展を開催しました。

荒川修作　代表作

1961年からニューヨークに拠点を移し、詩人のマドリン・ギンズと共に活動を開始。「ダイヤグラム（図式）」シリーズなどを経て、1970年の第35回ヴェネチア・ビエンナーレでは、言葉や記号が並列的に自律して描かれた「意味のメカニズム」シリーズを発表。このシリーズは、視覚的要素とテキストが鑑賞者に身体的な認識や行動を促す作品へと発展し、1988年には同名の著書が刊行されました。

1990年代以降は、人間の行動に直接影響を与える建築や庭園を手がけるようになり、1994年には奈義町現代美術館で「遍在の場･奈義の龍安寺・建築する身体」を制作。1995年には岐阜県養老町に「養老天命反転地」を建設し、2005年には東京都三鷹市に「三鷹天命反転住宅」を建造しました。2008年にはニューヨークに「バイオスクリーブ・ハウス」を完成させ、建築や都市の変革プロジェクトに取り組みます。自らの活動領域を「コーデノロジスト」と称し、美術家の枠を超えた活動を展開しました。

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