小林東五作品の買取なら|対州窯の茶碗・李朝再現の名品を高価査定

書・詩・篆刻と陶芸を融合させた孤高の芸術家、小林東五(こばやし とうご/号:一塵)は、李朝陶器の精神性と造形を追求した稀有な作家として知られています。
昭和10年、京都に生まれ、書家で禅者の父・小林全鼎に漢籍・書道・篆刻を学び、やがて李朝陶磁への傾倒から作陶の道へ。昭和48年に高麗陶磁再現のため渡韓し、ムギョンの山中で7年間、粉青沙器の陶片を手がかりに古陶の再現に没頭しました。
帰国後は地質が似通う対馬に「對州窯」を築き、裏山の土を使って制作。素焼をせず生掛けで施釉し、井戸茶碗や粉引の梅華皮を再現。電気窯・ガス窯のほか、韓国式の豪胆な焼成による大登窯も用い、茶人や陶芸愛好家から高い評価を得ています。

小林東五の略歴 (Kobayashi tōgo)

昭和10年(1935年)京都府に生まれる
昭和26年父・小林全鼎(号:雲道人)より漢籍・書道・篆刻を学ぶ
各地を巡歴し、作陶を志す
昭和48年高麗陶磁再現のため韓国・ムギョン山中に渡り、7年間の修行生活
昭和51年ソウルにて詩書・篆刻・陶磁の個展を開催(日韓文化交流の一環)
昭和56年地質の類似性から対馬に「對州窯(たいしゅうがま)」を築窯・復興
以降、全国各地で詩書・篆刻・陶磁の総合個展を開催

李朝への帰依と独立──小林東五、茶碗に託した“血の記憶”

昭和10年、京都に生まれ、父・小林全鼎(雲道人)から漢籍や書、篆刻を学び、若くして諸国を巡歴。その後、作陶に目覚める。書と詩の素養に裏打ちされた彼の感性は、やがてある一点に収束する――李朝陶磁である。

きっかけは、刷毛目の器に見た「深い精神性」。仏を捨てて還俗した文人が、再び筆を器に託したような、そんな気配を感じたという。彼にとって刷毛目に傾倒することは「鮭の回帰のような自然な行為」であり、まさに血が導く芸だった。

昭和48年、彼は単身で韓国へ渡る。戦後の日本人陶芸家としては初めての試みだった。向かったのは、ムギョンの山中。李朝陶器の遺跡が眠る鶏籠山の窯跡。出土した粉青沙器の陶片を手に、陶工たちの心を追体験するように、7年もの歳月をその地に籠って過ごした。

帰国後、彼が築いたのは対馬・對州窯。その理由は「鶏龍山と同じ地質を持つから」。土も裏山から採るという徹底ぶり。成形後、素焼をせずそのまま釉を掛ける“生掛け”を採用するのは、素焼をすると「土が死ぬ」からだという。井戸茶碗に見られる“梅華皮”のような風合いは、こうして再現される。

焼成には電気窯・ガス窯に加え、韓国式の登窯も使用。五袋もあるその大きな窯を、たった七時間半で焚き上げる豪胆さは、まさに韓国陶芸の精神を引き継ぐものだ。

小林氏の茶碗にはサインがない。理由は単純、「本歌にないから」。
本物と偽物という枠を超えて、後世「李朝のひとつ」とされてもおかしくない完成度。それほどまでに、東五氏の器は“時代”の風を纏っている。

見上げた東京博物館の「有楽井戸」に、自作の釉がそっくりだったと語る氏の目には、過去と今が重なって映ったのだろう。彼の作品は、今なお、目の利く陶芸愛好家の間で垂涎の的となっている。

器に流れる血と記憶。それは小林東五の人生そのものなのかもしれない。

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