塩多慶四郎の査定、買取は三冬花

塩多慶四郎は、父の塩多政と蒔絵作家勝田静璋に学び、伝統的な漆芸技法を幅広く習得した後、特に髪漆技法の研究に熱心に取り組みました。1926年に輪島市で生まれた塩多慶四郎は、輪島塗の名家に育ち、若くして漆工芸の道に進みました。1978年、輪島塗が重要無形文化財に指定された際には、輪島塗技術保存会の会員として活動し、多くの賞を受賞しました。1986年と翌年には、その業績が認められ北國文化賞や紫綬褒章を受賞し、1995年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。

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塩多慶四郎の略歴 (Shioda keishiro)

大正15年1月17日輪島塗塗師角野勝次郎の四男として石川県に生まれる
昭和15年父、塩多政に髹漆、勝田静璋に蒔絵を学ぶ
昭和40年第12回日本伝統工芸展入選
昭和43年社日本工芸会正会員
昭和48年石川県立輪島漆芸技術研修所講師
昭和51年第23回日本伝統工芸展日本工芸会会長賞(優秀賞)受賞
昭和52年輪島塗技術保存会会員
昭和53年第25回日本統工芸展鑑査委員
昭和62年紫緩褒章受章
平成2年 社日本工芸会理事
平成7年重要無形文化財「髹漆」保持者に認定
平成18年9月24日死去

髹漆について

漆器の素地は多岐にわたります。木地には、檜や欅、桑、栃、朴、イチョウ、アテ(ヒバ)、ブナなどのさまざまな種類の材料が用いられ、指物、挽物、曲物などの様々な製法が存在します。他にも、麻布の乾漆、竹編みの籃胎、金属の金胎、陶器の陶胎、和紙の紙胎、皮革の漆皮など、様々な素材が使われます。これらの素地の作成や下地処理には、複雑で多様な工程が含まれ、時には多くの人手を必要とします。そのため、最終工程である漆塗りは、これまでの努力を左右する非常に重要な役割を果たします。

自然の恵みである漆は、季節や天候によって微妙に変化します。そのため、漆塗りの技術者には、深い経験と高度な技量が求められます。漆はもともと黒、赤(朱や弁柄)、黄、緑、潤色など限られた色しか出せませんでしたが、明治時代以降、人工の色漆の研究が進み、昭和前半には退色のおそれのない安定した色漆が普及し、無限の彩色が可能になりました。しかし、色漆の使用は漆絵や蒔絵、彫漆、蒟醬など加飾の分野で主に用いられます。漆塗りでは、伝統的な色漆を使用して、本来の漆の艶などの魅力を引き出すことが一般的です。伝統的な漆塗りには、花塗り(塗りたて)呂色塗、透明塗(春慶塗)など多くの種類があり、地域ごとに特色を持つ変塗りも存在します。

漆塗りの分野における重要無形文化財の指定は一九七四年以来ですが、その名称は「漆」とされています。漆は広義には漆工全体を指す場合もありますが、ここでは上塗りなどの狭い工程に限らず、素地づくりなど造形上の技術も含めて「漆塗り」という意味で使用されています。

塩多慶四郎の買取

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