大場松魚の査定、買取は三冬花
大場松魚は石川県金沢市の出身で、大場家は代々漆塗師の家系でした。約10年間の修業を経て、1943年に金沢から離れ、松田権六の指導を受けるため2年間の研修に参加し、その間「蓬莱之棚」の制作にも携わりました。1945年に金沢に戻った後は、蒔絵作家としてキャリアを積み重ね、1952年と1972年の伊勢神宮式年遷宮での神宝制作や、1964年の中尊寺金色堂の修復作業にも参加しました。これらの経験を通じて、蒔絵の古典技法を極めると同時に、平文技法にも精通しました。大場松魚はこの技法を用いて、複雑な絵画表現を可能にし、微妙な抑揚を表現することに成功しました。
査定、買取のご相談はこちらから0120-772-316買取、査定はお気軽にご相談ください。
メール・写真でのお問い合わせはこちら MAIL:santouka@tanizaki-art.com大場松魚の略歴 (Ooba shougyo)
大正5年3月15日 | 石川県金沢市に生まれる。本名、勝雄 |
昭和8年 | 石川県立工業学校卒業。父の大場宗秀に師事 |
昭和18年 | 東京美術学校教授・松田権六に師事 |
昭和23年 | 第4回日展特選 |
昭和27年 | 第59回伊勢神宮式年遷宮御神宝制作 |
昭和33年 | 第5回日本伝統工芸展優秀賞(翌年も同賞) |
昭和39年 | 中尊寺金色堂保存修理の漆芸技術主任 |
昭和41年 | 金沢市文化賞 |
昭和52年 | 金沢美術工芸大学教授 |
昭和53年 | 紫綬褒章受章 |
昭和57年 | 重要無形文化財「蒔絵」保持者に認定 |
昭和61年 | 社日本工芸会漆芸部会長 |
平成24年6月21日 | 死去 |
蒔絵について
蒔絵は、漆を用いて文様を描き、その上に金粉や銀粉などの金属粉を散布して光を放つ模様を作り出す技術で、日本の漆芸の装飾技法として非常に代表的です。蒔絵には、研出蒔絵、平蒔絵、高蒔絵、肉合研出蒔絵という四つの主要なスタイルがあります。近代の蒔絵は平文や螺鈿を含む多様な素材を使用し、色彩や光沢に富んだ豊かな表現を目指しており、単に金属粉を散布する技法に留まらず、多様化しています。
大場松魚の買取
三冬花では、東海地方において大場松魚作品の売却を検討している方に無料で出張買取をしております。愛知県(名古屋市)、岐阜県、三重県、滋賀県など、この地域で大場松魚作品の査定や売却を検討されている方は、お気軽にご相談ください。
大場松魚は、伝統的な漆工芸の中で「平文」技法を現代に復活させた人間国宝として高く評価されています。この技法は、中国から始まり、日本で独自に発展し、金や銀の板金を用いて漆の表面に模様を作り出すものです。
三冬花では、大場松魚の作品を売りたいとお考えのお客様からのお問い合わせを歓迎しています。専門の知識を持ったスタッフが、皆様の作品を細心の注意を払って評価いたします。