掛け軸の買取相場は、その状態や年代、作者、図柄によって大きく価格が異なります。掛け軸の鑑定には、専門の鑑定士が必要です。鑑定する際には、制作年代や作者などを調べ、その掛け軸が正当なものであるかを判断します。
夢窓疎石 一行書 | ¥200,000円 |
笵曽 書 | ¥150,000円 |
隠元隆琦 五言絶句 | ¥100,000円 |
黄檗宗 木庵 双幅一行 | ¥100,000円 |
劉海粟 梅木図 | ¥50,000円 |
彭城百川 | 池大雅 | 与謝蕪村 | 浦上玉堂 |
青木木米 | 田能村竹田 | 谷文晁 | 渡辺崋山 |
椿椿山 | 岡本秋暉 | 山本梅逸 | 祇園南海 |
野呂介石 | 桑山玉洲 | 柳沢淇園 | 青木夙夜 |
池玉瀾 | 浦上春琴 | 浦上秋琴 | 熊坂適山 |
僧霞山 | 貫名海屋 | 日根対山 | 野口小蘋 |
中林竹洞 | 中林竹渓 | 呉春 | 紀梅亭 |
高橋草坪 | 帆足杏雨 | 野口幽谷 | 奥原晴湖 |
松林桂月 | 鈴木芙蓉 | 春木南湖 | 田崎草雲 |
小室翠雲 | 荒木寛畝 | 田能村直入 | 高島北海 |
山岡米華 | 鈴木百年 | 羽様西崕 | 富岡鉄斎 |
【合せ箱 あわせばこ】
中身と箱が本来のものでなく、別の箱を利用した物をいう。 共箱に対比する。善意には間に合せ箱のことであるが、ときとして中身は中身だけで一人歩きし、箱書きのある箱に別の物が入ってもう一つ偽物ができてしまうことがある。
【合わせ蓋】
盒子や水差しなどの蓋物において失われた蓋を本体と似た別の蓋を使って完品に見せたものをいう。共蓋に対比する。
【諱 いみな】
芸術家の雅号に対し、その人の生前の実名をいう。例えば、室町時代の画人雪舟は雅号であり、諱は雲谷等楊である。
【入筆 いれふで】
書画に後からかき足すこと。また、かき足したもの。加筆・補筆の類語。
【歌切】
和歌の古筆を掛物にするために、一首もしくは数首を巻物から切り取ったもの。
【絵鑑 えかがみ】
鑑定の参考用に作られた古画帖。
【花押 かおう】
花文字の押印の意味。華押とも書く。署名の下に書く書印で、多くは自分の名前をくずして図案化したものである。わが国独特のもので、平安時代末期、鎌倉時代の初め頃に始まり、室町・桃山時代を経て江戸時代には武家の常習となった。身分の低い者や無筆の者は○や×の簡単な印を書いて花押としたが、これは略押といい、同様に禅僧などが用いた簡素な書印を平押という。
【雅号 がごう】
画家・書家・文筆家などが本名のほかにつける風流、風雅な別名。雅名ともいう。
【画賛 がさん】
単に賛(讃)ともいう。画に対して画中に書き入れられた詩・歌・文をいう。その画家の友人や知人が書く場合や、後世の所蔵者や鑑賞者が書く場合がある。画家自身が書く場合は自賛というが、いずれにしても書画一致、詩画一致によってまた新しい作品が生まれるものである。
【寛永の三筆】
江戸時代寛永年間(1624~1644)の能筆、近衛信尹(このえのぶただ)(三藐院 さんみゃくいん)、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)、松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう)の三人をいう。
【古画備考 こがびこう】
江戸時代末期、朝岡興禎(あさおおきさだ)(1800~1856)が編纂した全51巻からなる画家辞典。著名画人を職業画人と非職業画人に二分し、それぞれの画人の略伝および文献について記している。さらに作品の縮図や落款、画讃の写しなども載せており、日本絵画史研究のための基本文献とされている。原書は東京芸術大学に現存し、写本が東京国立博物館に保管されている。1905年、太田謹が増訂した四冊本が流布している。
【古筆 こひつ】
わが国の書蹟の中で、古くは奈良時代の聖武天皇の筆、いわゆる大聖武から新しくは西行に代表される鎌倉時代までの名筆をさしていう。なお、時代を室町時代までとすることもある。
【古筆切 こひつぎれ】
古人の書や歌の筆跡の小片。単に切ともいう。
【五清 ごせい】
文人画の画題で、五つの清いもの。松・竹・梅蘭・石、あるいは松・竹・蘭・芭蕉・石、また、梅・菊・竹・芭蕉・石などとする違いがある。
世界でもっとも早期に制作された全面色彩印刷の絵画である錦絵は、比較的に安価であるところから、江戸中・後期の庶民のあいだで愛好されて、大量に普及しました。これ専門の絵師に、春信、清長、歌麿、北斎、写楽、豊 国、国貞、国芳、広重などの英才が続々と出現しています。
京都を中心に紀州藩の儒者祇園南海、大和郡山の家老柳沢淇園、名古屋の薬種商の彭城百川などの先駆者が現れ、それを継承する池大雅、与謝蕪村、伊藤若冲、円山応挙、浦上玉堂、青木木米、田能村竹田、岡田米山人といった優れた画家が職的に活躍しました。江戸においても、この時期になると、上層武士の出である文人画家酒井抱一、公私にわたって人気のあった谷文晁、その感化から成長した鈴木芙蓉、春木南湖、立原杏所、椿椿山、渡辺崋山、田崎草雲らの同種の絵 師が輩出して、画壇を主導し、その画系は、その後の 明治維新を通過して、大正期にまで及びます。
字義としては、「款」は「まこと」の意味で、「落」 は落成ということで、作品中に署名をおこないます。どちらか一つの場合もあります。それらが全くない作品も稀に存在しますが、そのような無落款の作品が特定の作者のものであることを証明するのは、一般にきわめて困難です。同様に厄介であるのは、それが偽造されているときで、その場合には、作品そのものが贋作であるのが普通であるとはいえ、無落款の真作に後から偽造の書名と印章が入れられている事例もありますので注意が必要です。
- 山水画(さんすいが):山や川、景色を描いた掛け軸です。中国の伝統的な山水画が起源とされています。日本においても、茶道や禅宗の文化と共に伝来し、多くの芸術家が制作しました。線描のように描かれた「狩野派」や、濃淡を大切にする「雪舟派」、色彩豊かな「光琳派」など、様々な画風があります。
- 花鳥画(かちょうが):花や鳥、昆虫などの生き物を描いた掛け軸です。中国の伝統的な花鳥画が起源とされています。日本においても、古来より多くの芸術家が制作し、花鳥文化が根付いていきました。
- 書道家(しょどうか):書道家が揮毫した書や詩を描いた掛け軸で、文字の美しさや意味を表現します。特に、禅宗や茶道などの精神文化に深く関わる「草書」や「行書」が多く使われます。
- 現代美術(げんだいびじゅつ):戦後、様々な芸術運動が生まれ、新しい表現方法が追求される中で制作された掛け軸です。写真やインスタレーションなどの新しい技法を取り入れたものもあります。
- 中国の経済成長:中国は近年、経済成長が続いており、豊かな層の購買力が増しています。そのため、高級品や芸術品に対する需要も高まり、それに伴って中国の掛け軸の相場も上昇していると考えられます。
- 芸術品としての認知度の向上:中国の掛け軸は、芸術品としての評価が高く、世界的にも注目を集めるようになっています。そのため、芸術愛好家やコレクターの間で需要が高まり、相場が上がる要因になっていると考えられます。
- 買い占めの影響:一部のコレクターや投資家による買い占めが、中国の掛け軸の相場を上げる原因となっていることがあります。彼らは、将来的に相場が上がることを期待して、高額で中国の掛け軸を購入していると考えられます。
- 希少性の高い作品の出現:希少性の高い芸術作品や、有名な芸術家による作品が市場に出回ると、それらの作品の相場が上がることがあります。中国の掛け軸でも、有名な芸術家による作品や、数が限られる希少な作品が市場に出た場合、それらの相場が上がると考えられます。
以上のような理由から、中国の掛け軸の相場が上がっていると考えられます。ただし、相場は市場の需給関係によって変動するため、一概に上がるとは限りません。
- 保存場所:掛け軸を長期間保存する場合は、湿度や温度が低い場所を用意することが望ましいです。もし環境を用意できない場合は、湿気を吸収する掛軸用の防虫剤などの保管グッズを併用することをお勧めします。
- 定期的にメンテナンスする:掛け軸は、時間が経つにつれてシミがでたり、巻癖がついたりすることがあります。定期的に点検をし、必要に応じて掛け軸の陰干しを行うことで、長期間保存することができます。
- 掛け軸を下から支える:掛け軸は、上部に掛けて干すと、下部がたわんでしまい、形が崩れる場合があります。そのため、下から支えるようにして干すと、形が崩れずに綺麗に陰干しすることができます。
- 掛け軸の重ね合わせを避ける:掛け軸を干す際は、掛け軸同士が重ならないように、間隔を開けて干すようにしましょう。重ねて干すと、色が移ったり、紙に跡が付いたりする場合があります。
- 掛け軸は、直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い場所で陰干しするのが望ましいです。屋内であれば、網戸から外気が入る窓辺や、風の通り道に掛けて干すと良いでしょう。
- 汚れを落とす:掛け軸に汚れやホコリが付いている場合は、乾いた布やホウキなどで取り除きます。
- 時間をかけて干す:掛け軸を陰干しする際は、時間をかけてゆっくりと乾かすことが大切です。急いで乾かすと、紙や絵具が変形したり、色あせたりする場合があります。また、風通しの良い場所で乾かすことで、カビや菌の繁殖を防ぐことができます。