掛け軸の著名作家をご紹介

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白隠

白隠は広く民衆に禅の教えを伝えるために努め、多くの絵を描きました。その数は1万点以上とも言われています。最も早い作品は享保4年(1719年)の「達磨図」であり、大作の「達磨図」は寛延4年(1751年)に制作されました。代表作の一つである「大燈国師像」には、下書きや描き直しの跡が残っており、その拙い技法が後の曾我蕭白などに影響を与えたと考えられています。石川九楊は、白隠の墨蹟について「書法の失調」を捉え、「書でなくなることによって書である」と評しています。細川護立と山本発次郎は、白隠の書画の代表的なコレクターであり、それぞれのコレクションは永青文庫と大阪中之島美術館に収められています。