
掛け軸は、有名な作家のものであればあるほど贋作が多く出回っています。特に江戸時代以前の作品は、経年によって贋物でもそれなりの雰囲気を帯びており、真贋の見極めは容易ではありません。また、掛け軸は湿気や温度変化に弱く、保管状態によってシミや変色が生じやすいため、日頃から適切な保存環境を整えることが大切です。
掛け軸の査定ポイント①

- 作家作品の場合、その作家の特徴、個性が如実に表れているかどうかを判断します。
- 細部を確認し、筆致、絵の具、紙質(絹布の質)等を見て、本物とどこが共通かを見ます。
- 明らかな贋物は、品位や風格、あるいは独特の大らかさに欠ける、などと簡単に判別のつく場合もありますが上記のようなポイントを押さえて真贋を判断します。これは陶磁器、刀剣、絵画等の鑑定にも共通する基本といってよいです。
掛け軸の査定ポイント②

落款・印を確認し、本人の署名かどうか、また印は、本人が何歳頃に使用したものか(富岡鐵斎などは数十の印を使用した)を厳しく判別します。
掛け軸の査定ポイント③

共箱がある場合は箱書を見ます。由緒ある作品なのか、また箱書の署名人の署名そのものも本物なのかどうかを判断します。
※【箱書】掛け軸を収める箱の蓋や蓋裏に、極書(きわめがき)を署名・押印をしたもの。作家本人、または弟子などが記すことが多い。ただし偽物の箱書きもあり得るので注意が必要です。
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メール・写真でのお問い合わせはこちら MAIL:santouka@tanizaki-art.com掛け軸の買取に関するよくある質問(FAQ)
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どのような掛け軸を買取していますか?
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三冬花では、日本画から宗教、書家まで、幅広い種類の掛け軸を買取しています。掛け軸のジャンル、作品の年代や画家に関わらず、お気軽にご相談ください。
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メール・LINEの画像査定に必要な情報は何ですか?
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掛け軸の査定には、作品の写真(正面、署名がある場合はその部分も)が最低限必要です。このほか、サイズ、画家の名前、付属品などの情報があると、より正確な査定が可能となります。